世界の終わりまで
学生の頃に聴いていた音楽は、なぜずっと刺さるんだろうか。当時と比べてだいぶ年を取り、社会人になって日々労働に励み私生活も大きく変わっているのに、あの頃流れていた音楽は今も変わらず流れたままだ。
そういえば、聞く音楽は変わらないが、この20年で音楽を聞くデバイスは大きく変わった。自分が始めて買ったプレイヤーはMDで、メーカーはSONYだったと記憶している。
MDで音楽を聴くには、100均などでディスクを買って、自分で買ったCDや、友人から借りたCDを準備し、MDコンポを利用してCDの音源をMDに録音する、という今考えると信じられないくらいの労力が必要だった。
その後、ipodが登場し、SONYのWALKMANが流行ったりし、今ではスマートフォンがミュージックプレイヤーとしての役割を果たすようになっている。
そして音源自体も当時とは大きく代わり、オマでは音楽を聴く手段もインターネット経由のサブスクリプションサービスが主流になっていたりする。
若い頃にMDで聴いていた楽曲を今はスマートフォンで、ディスク不要で聴いているという事実がなんとも不思議だし、いい音楽は時代が変わっても不変なんだということを思い知らされる。クラシックなどはそれの最たる例なのだろう。
昔から愛用しているものと言えば、自分は学生の頃からラッキーストライクという煙草を愛飲している。この煙草は比較的重めの煙草で、煙の量と燃焼の速さ、そして香ばしい味わいと辛さが特徴となっている。そしてミュージシャンの愛飲家が多い煙草でもあり、自分がこれに手を出したのもそこの影響だ。
具体的に誰の影響かというと、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのボーカルで、特徴的ながなり声でファンが多かったチバユウスケ氏である。今でも変わらずミッシェルの楽曲を聴いているのは、この声質が唯一無二だからという点は大きいと思う。
世界の終わりでメジャーデビューし、世界の終わりで解散したミッシェルガンエレファント。素晴らしく美しいストーリーだ。
本日2023年12月5日、チバユウスケ氏の訃報が世間に伝えられた。悲しかった。
きっと自分はこの先もチバユウスケ氏の声を聞き続けるし、煙草をやめることもないだろう。自分の世界の終わりまで。
ありがとうございました。そしてこれからもお世話になります。今日はこの辺で。