食わず嫌い記の再生と縦書き文化
はじめまして、やまぐろと申します。この度、新しくテキストだけを利用した縦書きレイアウトの雑記ブログを開設しました。まず、このブログのタイトルについてのご紹介をします。このブログ「食わず嫌い記」は、私が学生の頃に始めて作成したブログの名前をそのまま使っています。また、ドメインについても過去のものと完全に同一です。なので、この名前に込められた思いみたいなものは実はそんなにありません。ただ、ちょっとした思い入れはあります。私は文系卒のシステムエンジニアとして、十年間働いてきました。在学当時はエンジニアになろうなんて思っていなかったわけですが、ブログを書き続け、カスタマイズし、気がついたら少しプログラムも出来るようになりました。いわば、エンジニアである私の原点がこの「食わず嫌い記」なのです。
昔の食わず嫌い記は完全な雑記ブログで、ミステリー小説の感想、カップラーメンのレビューなんかをメインで書いていました。現在ほどテーマが充実しておらず、レスポンシブ対応はテーマでなくプラグインでやるような時代でしたが、自らスタイルシートをゴリゴリに組んでレスポンシブ対応したのはいい思い出です。今は食わず嫌い記で書いていた内容を別のブログで書いています。こちらについても、私が学生時代に立ち上げたものをそのまま利用しており、もともとは書評コンテンツを一か所にまとめる意味で作成したものです。というわけで、私は学生時代から2つのブログを運用し、社会人になってからも少しずつ更新していました。ですが、ベースが弱い文系のエンジニアは、業務後にブログを書き続ける体力がありませんでした。そもそも少しプログラムをかじったくらいのレベルなので、周りのエンジニアと比べると能力が低いわけです。なので、ブログを書く時間が徐々に勉強をする時間に変化していきました。そうしているうちに、ブログを完全に辞めることになっていました。
ですが働き始めて十年、若い頃と比べたらスキルも上がり、余裕も出てきました。途中で辞めてしまったブログに再度向き合える状態になったのです。そしてこの度、昔の片割れである食わず嫌い記を復活するに至りました。めでたい。このブログのコンセプトですが、前述の通り、縦書きレイアウトの雑記ブログとすることにしました。コンテンツは文章のみにするつもりです。縦書きだと画像差し込んだときのレイアウト調整面倒ですし。棲み分けについては、色々考えたのですが、もともとのブログであるアイリスオンブックレストついては、これまで通り画像や動画を利用したコンテンツを更新していこうと思います。
属性としては両方とも雑記ブログではあるのですが、最近はアクセスも徐々に増え、どうでも良いことをかける場所としては相応しくないのかもなと思うようになりました。なので、アイリスオンブックレストは多少なりとも見る人の役に立ちそうなものを、このブログ、食わず嫌い記では自分語りみたいなものを更新していこうと思います。たまにブレることはあるかも知れませんが、いちおう方針としてはそんな感じです。
最後に、なぜ縦書きなのか私の思いを書いていこうと思います。小さい頃は国語の教科書だったり、自由研究だったり、新聞だったりと縦書きの文章はよく見るものでした。ですが大人になり、新聞がネットニュースに置き換わった今、読書をする人くらいしか日常で縦書きに触れないのが現状です。一説によると、一ヶ月に一冊本を読む人は25%ほどだそうです。（正直なところ、もっと少ないのではと思いますが）ということは、4人のうち3人は日常で縦書きのテキストを読むことはないわけです。縦書きが文化として存在する国は思った以上に少ないです。漢字をルーツとするごくわずかの国しかないのです。
私は小さい頃から読書が好きで、今でも週一くらいで読書をしています。縦書きへの愛着みたいなものは他の方と比べるとそこそこ強めです。現在、一般的なウェブサイトでは横文字がディファクトスタンダードであり、縦書きは和風テイストのワンポイントで利用されているくらいです。この、和風テイストのサイトで縦書きが利用されていると言うのが大事なところだと思っています。日本人は潜在的に、縦書きは日本の文化であると感じることができるのです。そうでなければ、和風テイストのサイトに縦書きを用いることはないでしょう。
恐らくこれからもウェブサイトのテキストは横書きがメインであり、縦書きが主流になることはありません。ですが、縦書きには横書きにない風情みたいなものがあります。縦書きが減っている現在であれば、侘び寂びみたいなものも感じるでしょう。私はこのブログを縦書きにすることで、移り変わりゆく日本の文化を感じ、時にノスタルジックになりたい。そんな思いで、縦書きを採用しました。少々長くなりましたが、今回はこの辺で。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。