SES営業の違和感
SESで働いていると、営業とエンジニアが食い違うのは良くあることだと思う。仕事内容の部分、期間の部分、単価の部分だったり様々な部分で謎の認識齟齬みたいのが生まれるし、何となく長く続けていると仕方ねえかなって気もしてくる。
ただ、エンジニア側的に一番気に入らないのは、売上が上がるエンジニアとそうでないエンジニアを明確に区別してくる営業が少なからず存在することだ。
売上が上がらないにもいくつか理由があって、エンジニアの経験が浅い(若手、転職組とか)場合、スキル不足の場合なんかが挙げられる。まあこの辺はエンジニア側に非がある部分があるし、本人たちもある程度納得しているとは思う。とは言え、営業サイドがそこに色をつけてしまうのは何かがおかしい。
そもそも、営業サイドはエンジニアの教育には基本的に関与してこない。そりゃあわざわざ分業してる訳だから。だとしたら営業はエンジニアにあった現場を引っ張ってくるのが役割だし、こいつは高く売れる、こいつは安くしか売れない、という考えを持ってエンジニアと接するのはおかしな話である。そこに色をつけるのはエンジニア側の管理職の役割だ。
正直なところ、別にエンジニアとしての経験が少なくても、そういう営業は何となく話をしていれば分かる。自分も若手の時にそういうタイプの営業と遭遇したことがあるし、その時も何やコイツと感じた。情報を得やすくなった現代の若手だったら、なおさら簡単に見抜けるだろう。
そう、営業がエンジニアを見繕ってるように、エンジニアも営業を見繕ってるのだ。ただ、何故か営業サイドはどうやらあまりそういう意識がないらしい。えっ?お前ら別に稼いできてなくね?現場で評判の良いエンジニアの下に若手を突っ込むのを営業と勘違いしてね?それ実質エンジニアが営業してるんだわ。実際誰も営業してねえじゃん、俺を。
そんな奴らにエンジニアの後輩たちをアレコレ言われるのは癪だし、こちらに媚びへつらうのも癇に障る。部外者が勝手に評価をするな。
だいたいの場合、話し合えば落とし所を決められるけど、どうにも距離感がわからない奴がいる。
もちろんこれまでいちゃもんつけているのはほんの一部の営業の話であって、これが全てじゃない。エンジニア出身の営業も多いし。ただ、世間的にこういう見え方をしているのがSES営業だとも思う。
現代のニュースはネガティブなものが多い。これはSES営業にしても、SESエンジニアにしてもそうだ。メリットよりデメリットの方が大きく取り上げられるし、情報を得ようとする我々もメリットよりデメリットの方が惹かれてしまう。こうした中でSES営業にもネガティブバイアスがかかってしまっている。もちろんエンジニアもそうだ。
もうやめてくれ。一部の残念な人々のせいで、真面目にやっている人間が不快になるんだ。せめて邪魔をしないように、窓際で雲が流れる速度とか観察しててくれ。
今日はこの辺で。